R18短編小説

6年の片想いが実ったゼミ合宿の続き

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執筆:編集部(原記事に基づく再編集) 編集部による品質基準審査済み
6年の片想いが実ったゼミ合宿の続き

前回はたくさんの反応をありがとうございました。続きを書いていきます。

大学が始まると、またいつもの慌ただしさが戻ってきた。とはいえ、僕のほうは週に一度のゼミが中心で、そこまで負担は大きくなかった。一方の和佳奈は、三年次まで資格系の講座も抱えていた影響で単位を取り切れておらず、四年になってからも週に三日ほどは学校へ通っていた。就活の進み方も少し違っていて、僕は「ここでいいかな」と思った会社から内定をもらえた時点で四月には一区切りついたが、和佳奈は内定こそあるものの、本命として狙っていたところはまだ決まっていなかった。そんなわけで、思った以上にお互い忙しかった。

バイトの予定もあるし、ゆっくり外へ出かける余裕もあまりない。それでも、僕たちは週に一度だけ、お泊まりデートの日を作っていた。その夜だけは、ほかの予定をできるだけ横に置いて、ふたりの時間をきちんと確保するようにしていた。

流れはいつも似ている。ゼミの前日に和佳奈の別の授業があり、終わる時間に合わせて僕も大学へ向かう。そこから、以前少し触れたお弁当屋さんで夕飯を買って、和佳奈の家へ行く。食べ終わったら、ただ話す。映画を流して、隣で笑って、気づけば距離が近くなって、甘い空気に変わる。そうなったらもう止まらない。熱が高まったあと、ふたりで風呂に入って、そのまま眠る。翌朝は十時から十一時くらいに起きて、朝食と昼食を兼ねたごはんを食べ、少し早めに家を出て散歩をしながら大学へ向かう。ゼミに出るところまでが、ほとんど毎週の決まりだった。

週に一回という頻度が多いのか少ないのかは分からない。ただ、僕たちにとってはちょうどよかった。会えない時間があるからこそ、会えたときの嬉しさが濃くなる。欲しい気持ちがたまって、満ちたところでちゃんと解放できる。そのリズムに、ふたりとも満足していた。特別なことをしているわけではないのに、妙に充実していた。

そんな生活が三か月ほど続いた七月、和佳奈から一通の誘いが来た。

「今度七海と会うんだけど、一緒に来ない?」

七海は、前に少しだけ出てきた子だ。僕とは高校のクラスメイトで、和佳奈とは同じ部活の友達という関係だった。ただ、僕は彼女と直接話した記憶がほとんどない。和佳奈と七海が知り合いだと知ったのも、和佳奈とゼミが同じになってから話すようになって、ようやく分かったくらいだった。

正直、最初は迷った。友達同士の集まりに、僕が混ざるのは邪魔じゃないかとも思ったからだ。けれど和佳奈は、「七海とは親友だから、ちゃんと報告したい」と言って、来てほしいと頼んできた。そこまで言うなら、ということで一緒に行くことにした。

当日は、高校の近くにあるショッピングモールで会うことになっていた。最寄り駅で待ち合わせ、和佳奈は僕の最寄り駅を経由して来る必要があったので、僕たちは電車で合流して向かった。駅を出てからショッピングモールまでは、四十分ほどだったと思う。

改札を抜けると、もう七海が待っていた。

「久しぶりー! ごめんね、待たせちゃった」

「久しぶり! ナナも今さっき着いたところだよ」

ふたりはすぐに盛り上がっていたけれど、僕はというと、話したこともない元クラスメイトを前にして、どう振る舞えばいいのか分からず、少し居心地の悪い時間を過ごしていた。

そんな空気を崩してくれたのは、七海だった。

「え? あれ? もしかして〇〇くん……?」

「あ、はい」

「うそー! え、ほんとに? 和佳奈、え?」

「そういうことです! 笑」

「うわー! 良かったね! おめでとう!」

あとで分かったことだが、和佳奈は「彼氏を紹介したい」とだけ伝えていて、それが僕だということは伏せていたらしい。七海にとっては、かなり大きなサプライズだったようだ。改札前で長居するのも迷惑になるので、少しだけ話したあと、すぐに駅直結のショッピングモールへ移動した。

ひとまずフードコートに座り、改めて会話が始まった。

「いやー、ほんとびっくりだよ!」

「せっかくなら驚かせたいなって思って笑」

「和佳奈、高校の頃から言ってたもんね」

「ちょちょちょ、ストップ! ストップ! シー!」

「あ、言っちゃダメなやつ……?」

「うん。言ってないし、今さら言えないよ」

和佳奈は僕のほうをちらちら見ながら、小声でそう返していた。逆に気になってしまう。

「何か秘密でもあるの?」

「うーん、秘密ってわけではないけど……」

「じゃあ良いじゃん! あのね、和佳奈、〇〇くんのこと高校の頃から好きだったの。それで、そのことをナナには教えてくれてて」

「え? 俺に言ってたの? それは初耳」

「だから〇〇くんって彼女いる? とか、めっちゃ聞いてきてたんだけど、高校時代の〇〇くんとナナ、ほとんど話したことなかったじゃん? だからそんなの知らなくてさ」

「うん、ほとんどどころか、全く記憶にないかも笑」

「でも〇〇くんって、ナナだけじゃなくて他の女子とも全然話してなかったじゃん? それで女子の間で、彼女持ちだから女子と距離を作ってるんじゃない? って噂になってて」

「そんな噂あったんだ。知らなかった……」

「だから和佳奈にも事情を話して、確証はないけど諦めたほうがいいかもって伝えてはいたんだけど……」

「いたんだけど?」

「でも、本当にいるかは分からないんでしょ! の一点張りで……」

七海はそこで、少し懐かしそうに笑った。

「そしたらさ、裕也って覚えてる?」

裕也は、僕が一年のときのクラスメイトで、よく話していた相手だった。

「覚えてるよ」

「裕也とナナ、委員会が一緒だったんだけど、その時にどうしてかは覚えてないんだけど、〇〇くんの話になったんだよね。それで、〇〇くんって彼女いるの? みたいな流れになって」

「そしたら裕也が、『あいつに彼女なんかいるわけないじゃん。クラスの女子ともまともに話せないのに、彼女なんかありえない』って言ってて、ナナ、完全に拍子抜けしちゃってさ」

「まじで裕也の言う通り。女子と意図的に話してなかったんじゃなくて、人見知りがひどすぎて話せなかっただけなんだよね笑」

「もうそれ知ってすぐ和佳奈に連絡。〇〇くん、彼女いないっぽいって伝えたら、『ほんとに!?』って飛び上がって喜んでて笑」

「ねぇー、もうやっぱりやめようよこの話。うちだけ赤裸々にされて恥ずかしいんだけど……」

「いやいや、まだまだこれからでしょ笑」

七海は完全に乗っていた。僕も、顔を赤くしている和佳奈が可愛くて、止める気にはなれなかった。

「それで体育祭のリレーあったじゃん? 〇〇くんが大活躍したやつ」

「うん」

「あれですっかり女子たちの注目の的になってて。というか元々かなり注目されてたけど、彼女持ちっていうのが勘違いだって分かった直後の体育祭だったから、『〇〇くんカッコイイ!』って、結構ガチで狙ってる子も多くてさ」

「で、それに焦り全開だったのが和佳奈ってわけ。今度こそ彼女できちゃうじゃん! どうしよう、とかめっちゃ言ってきて、ナナも協力したいんだけど、クラスメイトとはいえ何話せばいいか分からないし、〇〇くんの方は体育祭が終わってからも女子への対応が変わらないから、余計にナナからもどうにもできなくて、それで結局そのままズルズル卒業になっちゃって……」

「その後、春休みになってからも何回か和佳奈とは会ってたんだけど、そのときも〇〇くんの話になって、そしたら和佳奈、自分が人見知りすぎて何もできなかったのが、今になって後悔しかないとか言って泣き出しちゃって」

「そんなに落ち込んでたの!?」

「そうだよ! だってあの時は、もう二度と会えないかもしれないって本気で思ってたんだもん……」

「でもそしたら、大学始まってちょっと経った頃に、〇〇くんと同じ大学かもしれない! って和佳奈から連絡来て、ナナもほんとにびっくりしたんだよね」

「それ以降もちょくちょく会ってたから、そのたびに、〇〇くんと友達になれた? どうなった? って聞いてたんだけど、でも相変わらずの人見知りっぷりで全然進展してなさそうだったし、二年の途中くらいからは和佳奈から〇〇くんの話も出なくなってきたから、ナナの方からあまり触れないほうがいいかなって思って」

「で、この前、彼氏できたから紹介したいって連絡来て、和佳奈も新しい恋が実ったんだなぁって思ってたら、まさかの〇〇くんだったから、高校の頃からいろいろ知っているナナとしては、衝撃が強すぎる今この時という感じ笑」

過去の恋バナを蒸し返された和佳奈は、顔を赤らめるどころか、完全に真っ赤になっていた。

「和佳奈、また顔真っ赤じゃん。照れるといつもそうなるよね笑」

「そんなに赤い? やだもう……」

「でも、その恥ずかしそうなところが可愛いよ」

「えーっと、そういうのは二人の時にしてもらえませんか? 笑」

「あ、ごめん、つい笑」

「なんかでも意外だなぁ。高校の頃の〇〇くんって、とにかくクールで口数少ないってイメージだったけど、和佳奈の前だと結構デレデレなんだね笑」

「なんかそう言われると恥ずかしいなぁ笑」

「でも俺も、クールだからってわけじゃなくて、和佳奈と同じでとにかく人見知りで、人と話せないだけなんだよね。だからこそ、お互い共感できることも多くて、和佳奈の前だと気が許せるというか、いい意味で遠慮なく本心をこぼせるというか」

「まあ、あとは何より、俺も高校の頃から和佳奈のこと好きだったから……」

「えっ!! そうなの!? じゃあ何、ずっとお互いに片想いしてたの?」

「うん、まあそうだね。だからお互いにそれを知って、やっと付き合えたって感じだから、なんていうか、初々しい好きというよりも、色々なもどかしさとかも経験した上での好きって感じで、愛おしさが止まらないんだよね……」

「うちもだよ……」

目を合わせると、今度は七海が笑いながら肩をすくめた。

「だ・か・ら、お熱いの分かったから、二人でやってもらえる? 笑」

「ごめんごめん笑」

その後も、僕たちはデレデレしては七海に突っ込まれ、また照れて、の繰り返しだった。けれど不思議なもので、そんなやり取りをしているうちに、どんどん打ち解けていった。気づけば、僕と七海も呼び捨てで呼び合うくらい仲良くなっていた。

さらにその後は、三人で高校時代の思い出話に花が咲いた。集まったのは昼前だったのに、外がすっかり暗くなっていて驚いたくらいだ。近くのファミレスに移動してからも話は尽きず、夕食を食べ終えて店を出たときには、もう二十二時近くになっていた。

これ以上いると家に着くのが遅くなりすぎるので、ようやく解散となった。七海とは電車の方向が違うため駅で別れ、僕と和佳奈は一緒に帰った。

ここから僕の最寄りまでは、約四十分。七海との会話で疲れたのか、電車に乗った和佳奈は、僕にもたれかかるように眠ってしまった。四十分間、そのままだったが、最寄り駅が近づいてきたので、いったん起こす。

「うそ! もう〇〇駅? ちゃんと寝ちゃってた……」

最初は駅で別れる予定だった。けれど、ここから和佳奈の最寄りまではさらに一時間ほどかかる。さすがに疲れ切っている様子を見て、僕は提案した。

「良かったら、うち来る?」

「え? いいの? でも親御さんは?」

「うちの親、ちょうど結婚記念日で、今朝から二人で旅行行ってるから、今日は家に誰もいないんだよね」

「そうなんだ。じゃあ行ってもいい?」

「うん。じゃあもう駅着くから降りよう」

駅から家までは徒歩で二十分ほど。少し距離はあったけれど、二人で話しながら歩いていると、あっという間だった。

「おじゃまします」

「どうぞー」

とりあえずリビングへ向かい、ソファに並んで座る。けれど、そこで急に何もすることがなくなった。さっきまでの賑やかさが嘘みたいに、静かな時間が落ちてくる。

実はこのとき、いつもの定期的な営みがしばらくお預けになっていた。前の週は和佳奈が女の子の日、その前の週は僕が風邪をひいてしまい、和佳奈の家へ行けなかった。その結果、二週間続けてできていない状態だった。

もちろん、最初は疲れているだろうからという気持ちで家に呼んだので、下心だけで誘ったわけではない。けれど、いざ家に着いて二人きりになり、しかも長いあいだできていないとなると、そういう気持ちを抑えるのは難しかった。

僕は沈黙を破った。

「和佳奈、久しぶりに……」

「うん……」

抱きしめ合う。和佳奈の髪を撫で、そのままキスをした。

キス自体はたまにしていたけれど、こんなに濃いのは久しぶりだった。和佳奈も積極的に舌を絡めてきて、その熱に一気に火がつく。

キスをしたまま和佳奈をソファに押し倒すと、僕の手は自然と彼女の胸へ伸びた。久しぶりの感触が、しっかりと手のひらに戻ってくる。そこで理性はだいぶ薄れていた。

僕は和佳奈の上半身を脱がせた。薄手の白いシャツを脱がし、さらに肌着を脱がすと、中から見えたのは薄いピンク色のブラジャーだった。花の刺繍に、小さな白いリボン。可愛らしいデザインで、僕はそれを着けているのを初めて見た。

ただ、その色にはどこか見覚えがあった。ほかで同じ色の下着を見たことはない。どこで見たのか、記憶をたどる。

けれど、答えはすぐには出なかった。目の前に、ブラジャー姿の和佳奈がいる。まともに考える余裕なんて、もうほとんど残っていなかった。

少しだけ疑問を残したまま、僕は和佳奈の身体を起こしてホックを外し、紐を抜いてブラジャーを外した。乳首はすでに上を向いて張っていて、和佳奈も興奮しているのが分かる。

それを見て、僕はまた一段と熱くなった。つい手を止めて見入ってしまうと、和佳奈は胸を隠してしまう。

「そんなに見られると恥ずかしいよ……」

「ごめんごめん。でも和佳奈も、かなり反応してるね笑」

「ちょっと、ねぇ……言わないで」

「じゃあ、もう一回見せて」

僕は和佳奈の腕をどけて、今度はやわらかな胸を揉み始めた。指先に返ってくる弾力がたまらない。久しぶりだから余計に、感覚が鋭く響いた。

さらに、張った乳首を指で弾くと、和佳奈は小さく声を漏らした。そこで今度は吸い付くと、また別の声がこぼれる。しばらくそれを繰り返したあと、いったん満足して、今度は下へと意識を移した。

この日の和佳奈は、デニムのショートパンツに黒いストッキングを合わせていた。僕はまず、デニムのほうを脱がせる。すると当然、黒いストッキングに包まれた下半身が現れるわけだが、それが妙に艶っぽかった。

僕はストッキング越しに脚を撫で回した。足先まで手を伸ばすと、一日中靴を履いていたせいか、少し蒸れてしっとりしていた。和佳奈はそれを気にしているらしく、「やだ、恥ずかしい……」と抵抗する。けれど、僕はやめなかった。その蒸れた足先すら、妙に興奮を煽ったからだ。

それでも不思議なくらい、嫌な匂いはしなかった。「こんなに蒸れてるのに、匂いしないのすごいな」と、変なところで感心したのを覚えている。

一通り堪能したあと、今度はストッキングを下ろした。黒い布越しには白っぽいものが見えていたが、色までは分からなかった。ところが、脱がしてみると、そこにあったのはブラジャーとお揃いの薄ピンクのパンティーだった。

やはり、デザインそのものは初めて見るものだったけれど、色には見覚えがある。

「どこで見たんだ?」

ほとんど回らない頭をなんとか動かして考える。そして、ようやく思い出して、口に出した。

「あっ! これ、ゼミ合宿のときのパンツだ!」

「え? そうだっけ? そんなの覚えてないよ笑」

「ん? いや違うよ! あのときは白だよ! 〇〇が恋のキューピットとか言うから、恥ずかしくてあれ以来封印してるもん」

「違う違う。それは二日目のじゃん? じゃなくて一日目のだよ」

「一日目?」

「あれだよ、翔真が来る前、三人でいた時に和佳奈のが見えちゃったときの」

「え? だってあのとき、〇〇見てないって……」

「あっ、」

そこで、僕は自分の失言に気づいた。すっかり忘れていたが、ゼミ合宿一日目の和佳奈のパンチラは、僕は見ていないことになっていたのだ。

あのときは、まだ片想いの最中だった。パンチラを見ていたことがバレて軽蔑されたくなくて、咄嗟に知らないふりをしてごまかした。けれど、実際には見ていた。その光景と、目の前の薄ピンクのパンティーが重なった瞬間、つい口からこぼれてしまった。

「ねぇ、やっぱりあの時も見てたんでしょ! 嘘ついてたの?」

「いや、その……」

「今思うと、あのときの〇〇めっちゃ動揺してたもん」

こうなると、もう誤魔化せない。

「はい、見てました……ごめんなさい」

すると和佳奈は、無言のまま起き上がり、急に僕のズボンとパンツに手をかけた。気づいたときには、下半身が丸裸になっていて、強く張ったものがあらわになっていた。

「はい、そこに立って。服めくって」

僕は状況がよく分からないまま、言われた通りソファの前に立ち、シャツをめくる。すると、その前で和佳奈が膝立ちになり、僕のそれを口に含んだ。

「なんでこの状況でフェラ?」

僕はさらに混乱した。

次の瞬間、背筋がひやりとするような、体がすくむような、妙な恐怖が走った。和佳奈が、そこに軽く歯を立ててきたのだ。もちろん本気で噛んでいるわけではない。それでも、その視線と仕草は、十分すぎるほど怖かった。

「ごめんなさいごめんなさい」

僕は謝ることしかできなかった。

その謝罪が届いたのか、和佳奈は視線を落として口を離す。

「もう嘘も隠し事も無しだよ!」

「はい! 絶対しません!」

そこからようやく和佳奈にも笑顔が戻り、今度はしっかりと気持ちのいい口づけをしてくれた。唾液がまとわりつき、舌で丁寧に扱われるたびに、感覚がどんどん鋭くなる。途中で手の動きも混ざり、また口に戻り、その攻め方は止まる気配がなかった。

僕の呼吸は荒くなり、限界が近づいていく。

「はぁ、はぁ、和佳奈やばい、そろそろ出ちゃう」

だいたいいつもは、このぎりぎりのところで止めて、実際に出すのは本番に入ってからだった。だから今回も、どこかで止めが入ると思っていた。

けれど、この日の和佳奈は止めなかった。

「やばいよ、本当に出ちゃうって、和佳奈、ねぇ和佳奈! まじでやばい!」

僕は足に力を入れて、なんとか踏ん張る。だがその瞬間、和佳奈が舌で一周、ゆっくりとなぞるように動かしてきた。

その一回で、僕の中の何かが決壊しかけた。

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ふたりだけの夜に戻る前に

七海との再会は、思っていた以上に大きな意味を持っていた。和佳奈が高校時代から抱えていた気持ち、僕がずっと言えずにいた想い、その両方がようやくつながって、ふたりの関係はただの「付き合い始めたばかり」ではなくなっていた。

あの夜、家で過ごした時間も、その延長にある。長く積み重なった片想いがあったからこそ、触れ合うだけで胸が熱くなったし、少しの沈黙すら特別に感じられた。僕たちはようやく、遠回りの末に同じ場所へたどり着いたのだと思う。

そして、和佳奈のあの反応は、たぶん僕だけじゃなく、彼女自身にとっても何かがほどけた瞬間だった。隠していたことを打ち明け、見ないふりをしていた過去まで笑い合えるようになったことで、ふたりの距離は一段と近くなった。

続きは、また別の形で書いていく。あの夜の先にあったことも、きっと忘れられない一場面になったからだ。

最終更新:

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