エロ体験談

彼氏の親友と過ごした夜と、残った約束

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執筆:編集部(原記事に基づく再編集) 編集部による品質基準審査済み

揺れた夜のあとで

※この作品はフィクションです。登場人物はすべて18歳以上として描かれています。関係性の描写には、同意とプライバシーへの配慮が含まれます。

日付が変わるころ、私は浴室の前で立ち尽くしていた。さっきまでの熱がまだ肌に残っているのに、胸の奥には冷たいものが沈んでいく。恋人の宏樹と結婚まで考えているのに、私は彼の親友であるオギと一線を越えてしまった。その事実だけが、湯気よりも濃く、部屋の空気にまとわりついていた。

「シャワー、浴びてくるね。帰るなら準備しておいて」

できるだけ平静を装ってそう告げると、オギはいつもの軽い調子で笑った。ふざけた顔をしているのに、さっきまでの距離の近さを思い出すだけで、私はまともに彼の顔を見られない。

浴室の扉を閉め、ひとりになった瞬間、罪悪感が一気に押し寄せた。黙っていれば、もしかしたら何も起きなかったことにできるのかもしれない。けれど、そんな都合のいい逃げ道を考えるたび、自分がどれだけひどいことをしたのかを思い知らされる。宏樹のやさしさも、信頼も、全部裏切ってしまった。

そのときだった。

ガチャ、と扉が開く音がした。

振り向くまでもない。こんなことをするのは一人しかいない。

「えへへ……志保ちゃん、俺も入っていい?」

オギは、悪びれもせずに浴室へ入ってきた。私は思わず声を荒げる。

「ちょっと、勝手に入ってこないでよ」

本来なら、もう距離を取るべき相手だ。けれど彼は、私の抗議を軽く受け流すように近づいてくる。もちろん、何も身につけていない。

「俺もシャワー浴びたいなって」

「私はもう出るから。浴びたら帰ってね」

冷たく言い切ったつもりだった。けれどオギは笑ったまま、私の手からシャワーを取ってしまう。

「じゃあ、お礼に洗ってあげる」

その言葉が終わる前に、お湯が肩へ降りかかった。私は身を引く。でも、逃げる隙を与えないように、彼は距離を詰めてくる。

ハンドソープの匂いがふわりと立ちのぼった。次の瞬間、胸元にぬるりとした感触が広がる。

「やだ、やめてってば」

「いいじゃん。ちゃんと洗わないと」

言い返しても、彼は止まらない。私は苛立ちと戸惑いのあいだで息を詰めた。触れ方は乱暴ではないのに、どこかずるい。拒んでいるはずなのに、体の熱だけが勝手に戻ってくる。

「さっき、まだ終わってないでしょ」

低い声でそう言われたとき、私は返す言葉を失った。たしかに、私はまだ落ち着いていなかった。自分でも驚くほど、反応が敏感になっていた。

「ちゃんと気持ちよくしてあげないと」

そう言って、オギは私の反応を確かめるように、ゆっくりと手を動かした。浴室には水音と、抑えきれない息づかいだけが響く。私は恥ずかしさで顔を背けるのに、彼の手つきからは目をそらせなかった。

やがて私は、思いもよらないほどあっけなく達してしまう。膝から力が抜け、浴室の壁に手をついた。

「え、もう?」

驚いたように言うオギの声が、妙に遠い。私は俯いたまま、何も言えなかった。悔しい。情けない。なのに、身体は正直だった。

「志保ちゃん、すごく敏感なんだね」

からかうようでいて、少し嬉しそうでもある声だった。私はむっとして顔を上げる。

「もういいから、早く出てって」

「じゃあ、次はこっち」

そう言うと、彼は私を促して、別の体勢を取らせた。私は反射的に身をこわばらせたが、もう流れを止める気力も残っていない。いつの間にか、彼のペースに飲み込まれていた。

ぬるい湯気の向こうで、オギはどこまでも楽しそうだった。私はその軽さに腹を立てながらも、なぜか完全には拒みきれない。罪悪感は消えないのに、体のほうは別の答えを出してしまう。そんな自分が、いちばん嫌だった。

しばらくして浴室を出ると、部屋の空気は少しだけ冷えていた。けれどベッドの上に腰を下ろした瞬間、また距離が縮まる。オギは当然のように隣に座り、私の様子をうかがった。

「まだ終わりじゃないよね?」

「さっき、あんなに……」

「でも、まだいけるでしょ」

言い切る前に、彼は私の手を取った。今度は無理やりではない。けれど拒絶するには、あまりに自然で、あまりに近い。

私は唇を噛み、しばらく迷ったあとで、結局うなずいてしまった。たった一度の過ちで終わるはずだったのに、もう自分でも止め方がわからない。彼の呼吸が近づくたび、身体の奥が熱を帯びていく。

「志保ちゃん、こっち向いて」

言われるままに体をずらす。視線が合うと、オギは少しだけ真面目な顔をした。ふざけているだけの男だと思っていたのに、その目だけは妙にまっすぐだった。

「嫌ならやめるよ」

その一言で、私はかえって動けなくなった。嫌ならやめる。簡単な言葉なのに、そこにあるのは都合のいい押しつけではなく、選ぶ余地だった。私は小さく息を吐いて、視線を落とす。

「……続けて」

その返事を聞いた途端、彼の表情が少しだけやわらいだ。

そこから先は、さっきよりもずっと静かだった。熱にまかせて流されるだけではなく、互いの呼吸を確かめるような時間が続く。私はまだ混乱していたし、宏樹への罪悪感も消えていない。それでも、その場にいるあいだだけは、現実の重さを忘れたかったのかもしれない。

やがてオギは、何度も私の名前を呼びながら、次に会う約束まで口にした。

「また会いたい」

「……そんなこと言わないで」

「でも、本気」

冗談みたいな調子なのに、妙に逃げ道のない声だった。私はその言葉を受け止めきれず、ただ黙るしかなかった。帰るべき相手がいるのに、別の人から次の約束を求められている。その矛盾が、胸の奥で鈍く鳴り続ける。

夜が明けるまでのあいだ、私は何度も考えた。これは一度きりの過ちなのか。それとも、もう戻れない始まりなのか。答えは出ないまま、オギは隣で眠り、私は眠れないまま天井を見つめていた。

揺れた夜のあとに残るもの

朝になれば、全部なかったことにできるのだろうか。そんな都合のいい期待を抱きながらも、私は自分の心がもう以前のままではいられないことを知っていた。宏樹の顔を思い浮かべるたび、胸が痛んだ。オギの軽い笑顔を思い出すたび、別の熱が戻ってきた。

どちらにも嘘をつきたくない。でも、すでに私は嘘をついてしまっている。

その事実だけが、朝の光よりもはっきりと、私を照らしていた。

※この物語は創作です。登場人物はすべて18歳以上として設定されています。性的な関係を描く場合でも、同意・境界線・プライバシーの尊重は欠かせません。現実では、相手の意思を確認し、曖昧なまま進めず、気持ちを言葉で伝え合うことが大切です。

※本作はフィクションであり、実在の人物・団体とは関係ありません。関係性に揺れがある場面ほど、互いの合意と安全を最優先にしてください。

最終更新:

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