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夜の仕事を選ぶ前に知っておくべきこと:元教師の体験談

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執筆:編集部(原記事に基づく再編集) 編集部による品質基準審査済み
夜の仕事を選ぶ前に知っておくべきこと:元教師の体験談

私の本名は青木友梨、二十六歳。都内の女子高でフランス語を教えている。昼は黒板の前に立ち、夜は別の顔で生きてきた。学生時代の経験を経て、卒業前にはソープランドで働いたこともある。教師になってからしばらくして、身元が割れにくく、安心して入れる店があると聞き、私は「理恵」という源氏名で秘密の夜の仕事を始めた。

けれど、安心だと思っていた場所は長くは続かなかった。客だったSYに素性が知られ、私は彼の恋人という名目で付き合うことになった。逃げ道のない関係。割り切りたくても、もう割り切れない。そんな状態のまま、水曜日の夕方を迎えた。

その日は部活の顧問当番だった。終わってすぐにSYへ連絡し、十八時ごろには学校を出られると伝える。更衣室でブラジャーとショーツを脱ぎ、白いブラウスに紺のスカート、ジャケットを重ね、ベージュのハーフコートを羽織って校舎を出た。夕方の空気は少し冷たく、教員としての私をそのまま包み込むようだった。

いつもの場所に、SYの車が停まっている。ドアを開けると、彼は待ちきれなかったように私を引き寄せた。

「友梨、会いたかった」

その声は甘く、強引だった。助手席に座ると、すぐに唇を重ねられ、胸元やスカートの内側へと手が伸びてくる。私は息をのみ、やがて小さく声を漏らした。彼はそれを楽しむように笑い、紙袋を差し出してきた。

中には、デニムのフレアミニスカートと黒いニットが入っていた。

「ここで着替えろ」

言い方は乱暴なのに、どこか当然のようだった。私は戸惑いながらもコートで身体を隠し、ジャケットとブラウスを脱いで、急いで黒いニットをかぶった。薄手の生地は体の線を拾い、着替えただけで自分の輪郭がいつもよりはっきりしてしまう。フレアスカートに履き替えた頃には、すでに彼の視線が私を値踏みするように見ていた。

「似合ってるじゃないか」

そう言って、SYは満足げに頷いた。私はただ黙っているしかない。彼は続けて、私がゴルフをやったことがあるか尋ねた。ないと答えると、今度は会社の接待ゴルフに同席してもらう必要があると言い出す。

それから向かった先はゴルフショップだった。店内に入ると、店長がSYを見て笑顔を浮かべる。どうやら彼とは顔なじみらしい。さらに、SYの父親が最近ここへ来て、彼に彼女ができたと話していたという。私はその場で、彼の「婚約者」として紹介される流れになってしまった。

「青木友梨と申します。F女学院高校でフランス語を教えております。慎吾さんとは結婚を前提にお付き合いさせていただいています」

そう頭を下げた瞬間、胸の奥がひやりとした。教師としての言葉を口にしながら、現実はあまりにも遠い。店長は私をモデルのようだと褒め、ミニスカートがよく似合うと言った。私は笑うしかなかった。

SYは、私のためにゴルフ用品を一式そろえるつもりで来たのだと言う。クラブ、バッグ、ウェア。私は何も分からないまま、店長に勧められるがまま選んでいった。金額はどんどん膨らんだが、SYは気にする様子もない。彼にとっては、私を自分の世界へ取り込むための一つの儀式のようなものだったのかもしれない。

ウェア売り場では、短いスカートと体に沿うポロシャツを勧められた。試着室で着替えると、思った以上に丈が短く、動けば中が見えそうだった。ポロシャツもぴったりで、姿勢を変えるたびに息が詰まる。私はもう少し丈の長いものや、ゆとりのあるサイズを頼んだが、SYはそれでいいと笑うだけだった。

店長は気を利かせるようにシューズを持ってきた。私は椅子に座り、スカートがずり上がらないように気をつけながら足を入れる。床にしゃがみ込んだ店長は、手際よくサイズを確かめていく。私はその視線に落ち着かないまま、何度もスカートを押さえた。SYはそんな私を見て、わざとらしいほど楽しそうにしていた。

会計を終える頃には、かなりの額になっていた。だがSYは、私の立場や気持ちよりも、周囲にどう見えるかを優先しているようだった。彼の言葉の端々には、私を「彼女」として固定したい意志がにじんでいた。

店を出ると、彼は年末のパーティーの話を始めた。毎年、取引先や知人を集めて千葉のパーティールームで開く催しで、今年は二十九日と三十日に行うという。そこへ私を婚約者として連れて行くつもりだ、と。

私は不安だった。接待の場に出ることが、ただの同席で済むとは思えなかったからだ。けれど、SYは私の表情を読み取っても、気に留める様子はない。彼の中では、私はすでにそういう役割を与えられた存在だった。

夜九時を過ぎて、ようやく私の部屋に着いた。ドアを開けた瞬間から、彼は遠慮なく距離を詰めてきた。私は食事の準備をしようとしたが、そのたびに体を引き寄せられ、気持ちを整える隙もない。そこへインターホンが鳴った。

隣に越してきたという女性が挨拶に来たのだ。大学四年生で、来春から就職するという。手土産のお菓子を受け取り、私は丁寧に礼を言った。新しい隣人の穏やかな声は、なぜか胸に残った。あの一瞬だけ、私は普通の夜を取り戻した気がした。

だがSYは、隣に若い女性が引っ越してきたと知って、意味ありげに笑った。私の生活は、学校でも家でも、誰かの視線と気配に囲まれている。そのことを改めて思い知らされた。

食事を終えたあと、私たちは一緒に風呂に入った。私は彼の身体を洗い、彼は当然のようにそれを受け入れる。湯気の中では、外の世界の役割が少し曖昧になる。けれど、曖昧になるのは束の間だけだ。

風呂上がり、私は部屋着を差し出した。彼は上だけ着ると言い、次の瞬間にはまた私を自分の方へ引き寄せた。私は彼の前に膝をつき、何度も繰り返してきた仕草をなぞった。最初は嫌悪と羞恥でいっぱいだった行為も、今では身体が先に反応してしまうことがある。その変化が怖かった。

彼は私の反応を見逃さない。以前より素直になった、と笑いながら、今度は媚薬を塗ると言い出した。私は止めてほしいと頼んだが、彼は聞かなかった。敏感になっていた身体にさらに刺激が重なると、私は自分でも抑えられないほど乱れていく。頭では拒んでいるのに、身体は別の方向へ引きずられていく。そのねじれが、いちばん苦しかった。

何度も波のように押し寄せる感覚に翻弄され、私は自分の声が遠くなるのを感じていた。彼はそれを見て、ますます熱を帯びる。私が反応するたび、彼の支配は強くなっていくようだった。

やがて朝が来た。気がつけば五時を回っていて、私はただ息を整えることしかできなかった。彼は何事もなかったようにシャワーを浴びるよう言い、朝食の支度を頼んだ。私は黙ってうなずき、ふらつく足で台所に立つ。

朝食のあいだ、隣の部屋から微かな物音がした。昨夜越してきた学生らしい女性も、きっと新しい生活を始めたばかりなのだろう。SYはそれを聞いて、隣も一晩中楽しんでいたのだろうと笑った。私はその言葉に何も返せなかった。

食後、彼は学校の近くまで車で送ってくれた。別れ際、今夜は父親がサロンで私を指名すると聞いている、とだけ告げる。私はその意味をうまく飲み込めないまま、車を見送った。

日中の職場へ向かう道すがら、私は何度も考えた。夜の仕事は、収入だけで選んではいけない。身元が割れたとき、守ってくれるのは自分の準備だけだ。勤務用の連絡先は私用と分ける。SNSには絶対に書かない。顔出しや学校名が結びつく情報も避ける。どれも当たり前のようでいて、崩れたときの代償は大きい。

夜の仕事を考える人は、まず条件を数字で見たほうがいい。たとえば時給は一万二千円から一万五千円、指名料は二千円前後、深夜手当は三千円程度が一つの目安になる。週三回勤務なら月収は十五万から三十万円ほどに落ち着くことが多いが、実際は出勤回数や指名数で大きく変わる。

華やかに見える世界でも、収入は安定しない。客単価、延長の有無、店舗の歩合、待機時間の長さで手取りは簡単に上下する。だからこそ、最初に確認すべきなのは「いくら稼げるか」だけでなく、「何に左右されるか」だ。

本記事は十八歳以上を対象にした体験談であり、実際の収入は保証されない。個人情報保護のため、勤務用連絡先は私用と分け、SNS投稿は一切しない。顔写真、制服、店名、通勤経路が分かる情報も残さないほうがいい。

身バレした場合は、まず店舗責任者に報告する。個人で相手と交渉しない。必要に応じて警察相談窓口の#9110を利用し、記録を残しておく。感情で動くと、被害が広がりやすい。

私はその日、いつもの教室へ向かった。黒板の前に立てば、私は教師に戻る。けれど、夜の仕事で得た金額や、誰かに与えられた役割が、簡単に消えるわけではない。二つの顔を持つ生活は、思っていたよりずっと重かった。

それでも、私はまだ続きがあるのだと知っている。次に待っているのは、サロンでSYの父親に会う場面だ。そこでは、さらに別の緊張が待っているはずだった。

夜の仕事を選ぶ前に、条件とリスクを見比べること。収入だけで決めず、守るべき線を先に決めておくこと。それが、私のように後から苦しむ人を減らす唯一の方法だと、今は思っている。

注意点・失敗例

よくある失敗は、稼ぎやすさだけで店を選んでしまうことだ。高時給に見えても、待機が長くて実働が少なければ手取りは伸びない。さらに、連絡先を私用と分けていないと、身バレ時の被害が一気に大きくなる。

もう一つは、トラブルを自分だけで抱え込むこと。相手との関係がこじれたとき、感情的なやり取りは危険だ。店舗責任者、相談窓口、必要なら警察相談窓口#9110へ順番に繋げるほうが安全である。

SNSの扱いも軽視できない。写真の背景、投稿時間、位置情報、制服の細部から特定されることがある。匿名アカウントでも油断は禁物だ。

参考情報

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