エロ体験談

残業と言う妻の秘密を知った夜

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執筆:編集部(原記事に基づく再編集) 編集部による品質基準審査済み
残業と言う妻の秘密を知った夜

幸代がパートに出るようになったのは、子どもが手を離れてからだった。家の空気が少し静かになり、昼間の時間を持て余すようになった頃、彼女は近所のスーパーで働き始めた。最初のうちは、決まった時間に帰ってきて、買ってきた惣菜の袋を台所に置きながら「今日は普通だったよ」と笑っていた。

だが、半年前を境に、その日常はゆっくりと形を変えた。帰宅の時刻が少しずつ遅くなり、「今日は残業になって」と言う回数が増えた。声色はいつもと変わらない。けれど、玄関で靴を脱ぐ仕草や、カバンを置く手つきに、どこか落ち着かないものが混じるようになっていた。

私は最初、深く考えなかった。スーパーのパートなら、忙しい日もあるだろう。年末でもないのに棚卸しが入ることもある。そう自分に言い聞かせれば、疑う理由は薄れていく。けれど、人は一度気になり始めると、些細な違和感を見逃せなくなる。

夕食の席で、幸代が妙に機嫌がいい日があった。疲れているはずなのに、どこか上の空で、目の奥だけが熱を持っているように見えた。話しかければ普通に返す。だが、何かを隠している人特有の、微かな間があった。

その夜から、私は眠りが浅くなった。布団に入っても、妻の帰りの遅さばかりが頭の中を回る。残業。飲み会。買い出し。そうした言葉の裏側に、別の顔があるのではないか。考えれば考えるほど、答えのない不安だけが膨らんでいった。

転機になったのは、幸代が買い物に出かけた日のことだ。私は何気ない顔で家に残り、彼女が玄関を出るのを見送った。車のエンジン音が遠ざかると、急に家の中が静まり返った。その静けさに背中を押されるように、私は彼女のノートパソコンを開いた。

最初は、メールや写真フォルダを順に見ただけだった。たいした手がかりはない。そう思いかけた瞬間、見慣れない保存データの名前が目に入った。何気なく開いたその中身を見て、私は息を止めた。

そこにあったのは、私が知らない妻の姿だった。画面の中の幸代は、私の前で見せる表情とはまるで違い、どこかうつろな熱を帯びていた。映っていた相手は、以前、一度だけ迎えに行ったときに挨拶を交わした店長だった。五十代の終わりに近いはずなのに、背筋が伸び、体つきは大きく、笑うと妙に人当たりがよさそうに見える男だった。

その印象が、いっそう私を混乱させた。あの穏やかな笑みの裏に、こんな関係があったのか。幸代は、私の知らないところで、あの男と深く結びついていたのか。

動画や画像には、ふたりの距離の近さがはっきり残っていた。画面越しに見える幸代は、恥じらいよりも、むしろ何かを許してしまった人間のような顔をしていた。そこに映る体温の気配は、生々しく、逃げ場がなかった。私は見てはいけないものを見ているのだと理解しながら、指を止められなかった。

胸の奥がざわつく。怒りなのか、失望なのか、それとも別の感情なのか、自分でも判別がつかない。けれど、目をそらすこともできなかった。画面を閉じれば楽になるはずなのに、私は次のファイルへと手を伸ばしていた。

それから数日後、さらに決定的なものを見つけた。幸代のバッグの中に、見覚えのない小さな箱が入っていたのだ。使われていないはずのそれを手に取った瞬間、胃のあたりがひやりとした。外側はただの包装に見える。だが、そこに残された気配が、私には妙に重かった。

その夜、私はひとりで長く考えた。問い詰めるべきなのか。知らないふりを続けるのか。あるいは、見てしまったものを自分の中だけに閉じ込めるのか。答えは簡単ではない。幸代を失う怖さもあれば、真実を知る怖さもあった。

それでも、気持ちは別の方向へも引っ張られていた。私は昔から、独占されることへの嫉妬と、奪われることへの興奮が、妙に同じ場所で疼く人間だった。幸代が誰かに翻弄される姿を想像すると、苦しいのに目が離せない。胸が締めつけられるほど、身体の奥では熱が増していく。

そんな自分を、私はずっと持て余してきた。普通なら許せないはずの光景が、なぜか心を乱し、同時に強く惹きつける。相手があの店長だと知った今、その感覚はさらに濃くなっていた。大きな体、落ち着いた声、あの余裕のある笑顔。幸代がその前でどんなふうに崩れていったのかを想像するたび、胸の痛みと熱が同時に押し寄せる。

けれど、現実は想像だけでは終わらない。台所に立つ幸代の横顔は、相変わらず穏やかだった。洗い物をする音も、テレビの音も、いつも通り家の中に流れている。何もなかった顔をしているからこそ、私は余計に揺さぶられた。

問いただせば、すべてが壊れるかもしれない。黙っていれば、何も知らないまま時間だけが過ぎる。どちらを選んでも苦しい。私はその狭間で立ち尽くし、ただ妻の帰りを待つしかなかった。

幸代の浮気を知ったことで、私の中の寝取られ願望は、否応なく濃くなってしまった。嫌悪と欲望が同じ速度で膨らみ、心をかき乱す。あの夜から、私は妻を見る目を変えられなくなった。

この先、私が何を選ぶのかはまだわからない。責めるのか、受け入れるのか、それとも別の形で壊れていくのか。ひとつだけはっきりしているのは、幸代の秘密を知ってしまった今、もう以前のような夫婦には戻れないということだった。

帰宅した妻のバッグに残る違和感と、玄関先に漂う緊張感

幸代はその後も、何事もなかったように食卓についた。味噌汁を飲み、テレビを見て、たまに私へ話しかける。その何気なさが、かえって私の神経を逆なでした。知らないふりをしているのは、彼女なのか、それとも私なのか。

私は何度も、あのデータを消そうと思った。だが、消した瞬間に本当に終わってしまう気がして、指が止まる。見たくないのに、見ずにはいられない。そんな矛盾が、日を追うごとに強くなっていった。

ある晩、幸代が早めに眠った。部屋の明かりを落とし、私はひとりでダイニングに座っていた。窓の外では、遠くを走る車の音だけがしている。静かすぎる夜だった。あまりに静かで、自分の呼吸まで耳につく。

その静けさの中で、私はようやく理解した。私は妻の裏切りに傷ついている。確かに傷ついている。だが同時に、その傷が妙な熱を持って私を生かしていることも、もう隠せなかった。

幸代が誰とどんな夜を過ごしたのか。どんな顔で帰ってきたのか。そんな想像が、苦いのに甘い。胸の奥をえぐるのに、目を閉じると離れない。

翌朝、幸代はいつも通り弁当箱を洗い、エプロンの紐を結び直して出かける準備をしていた。私はその背中を見送りながら、まだ何も言えずにいた。問い詰める勇気も、見逃す覚悟も、どちらも持てないまま。

ただ、ひとつだけ確かなことがあった。妻の秘密を知ってしまった私は、もう以前の夫ではいられない。怒りでも、諦めでもない、名前のつけにくい感情が、静かに私の中で育ち続けていた。

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