エロ体験談

女子大生がソープ講習へ進んだ夜

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執筆:編集部(原記事に基づく再編集) 編集部による品質基準審査済み
女子大生がソープ講習へ進んだ夜

私は浅川里奈という仮名で、地方から上京し、都内の大学で英文学を学んでいた。女子高育ちだったせいか、男性と親しく付き合った経験はほとんどなかった。それでも、恋愛や身体のことに対する興味だけは、ずっと胸の奥にくすぶっていた。

大学一年の夏、テニスサークルの先輩と付き合い始めた。青山先輩――みんなは青さんと呼んでいた。初めての相手も、その人だった。週に何度かサークルの後に会い、土日には食事や買い物に出かけた。付き合う前は想像もしなかったけれど、恋人ができると、日々の景色は少しずつ変わる。うれしいはずなのに、出費だけは確実に増えていった。

青さんは附属校出身で、周囲にも裕福な家庭の学生が多かった。みんな悪気はないのだろうが、食事も遊び方も、私の暮らしとはどこか違っていた。私は家賃分だけ仕送りを受け、学費は奨学金を貯めて払っていた。生活費はコンビニのアルバイトでまかなうしかなかった。ところが交際が始まると、勤務日数は自然と減り、足りない分を奨学金から少しずつ抜くようになった。最初は、ほんの少しのつもりだった。

けれど、気づけばその「少し」が積み重なっていた。二年生の前期授業料を払う時点で、奨学金だけでは足りず、学生ローンを借りることになった。毎月入る奨学金で返せると思っていたのに、後期にはその見通しも崩れた。返済のために別のローンを重ね、借金は雪だるまのように膨らんでいった。

三年生の前期、複数のローンをつなぎ合わせて授業料だけは何とか払えた。しかし、その後の返済は追いつかなかった。ある日、借入先の担当者から、知り合いのスカウトを紹介できると言われた。高額で働ける仕事がある、という話だった。最初は耳を疑った。けれど、背に腹は代えられないところまで来ていた。

紹介された男は、私の借金額を聞くと、ソープランドの仕事を勧めた。最初は意味が飲み込めなかった。けれど説明を聞くうちに、それがどんな仕事なのか、少しずつ現実味を帯びてきた。青さんに知られたら終わりだ、そう思って一週間以上悩んだ。だが、青さんは四月から就職し、平日は忙しくて以前のように会えない。私の生活は、もう自分でどうにかするしかなかった。

紹介されたのは、吉原にある高級店だった。面接の前に、スカウトの男は何度も「稼げる」と繰り返した。最初に聞いた時は抵抗が強かった。けれど、お金の現実は、迷いをゆっくり削っていく。翌日、授業が終わってから私は店へ向かった。

最寄り駅まで車で迎えが来て、そのまま店に入った。受付の奥でプロフィールシートを書かされ、住所、名前、年齢、生年月日、連絡先、身長、体重、スリーサイズ、経験の有無まで、細かく記入した。その後、店長とマネージャーの面接が始まった。

店長は、私の大学名や年齢、体型について確認すると、声を落ち着かせたまま淡々と話した。週に何回出られるか、接客時間はどれくらいか、希望収入はどの程度か。こちらが戸惑っていても、相手は慣れたものだった。店の客は基本的に特定の条件を求めること、最初はフリー客から始まること、指名がつかなければ稼ぎは安定しないこと。ひとつひとつの説明が、妙に具体的で、逃げ道のない数字として胸に落ちてきた。

私は、できれば自分を守る手段を残したいと考えていた。けれど店側は、そうした希望を認めつつも、現実としては受け入れられにくいことを隠さなかった。客の大半は、店の標準的なサービスを望むという。新人でも顔や体つきが良ければ人気が出るかもしれない、と店長は言った。その言葉は励ましにも聞こえたが、同時に、逃げられない圧力にも思えた。

面接の途中、確認のために下着姿になるよう求められた。タトゥーや手術痕の有無を確かめるためだという。私は言われるまま服を脱ぎ、身をさらした。恥ずかしさはあったが、それ以上に、どこか現実感のない気持ちが強かった。面接は合格だった。店長は「働く気になったら連絡してほしい」と言い、私は駅まで送られて帰宅した。

家に着くころには夜になっていた。しばらくすると、スカウトから電話が来た。断ったのかと確認され、私は「考えさせてほしい」と答えたことを伝えた。相手は、借金のこと、学費のこと、卒業のことを持ち出しながら、私を強く押した。病気の心配を口にすると、定期的な検査があるから大丈夫だ、と言われた。信じ切れたわけではない。それでも、私は翌日、店に連絡する約束をした。

その夜、スカウトは生理の時期まで尋ねてきた。ピルを飲む必要があるからだという。私は、かかりつけの婦人科などないと答えた。すると、店の近くのクリニックを紹介してもらえばいい、と言われた。電話が切れたあと、私は長く天井を見つめていた。何かが決まってしまった気がした。

翌日、授業の合間に店へ電話した。ノースキンでの接客を伝えられ、あわせてピルの服用も指示された。生理が終わったら講習を受け、ホームページ用の写真を撮ってからデビューする流れになった。講習日は、ちょうど予定が入っていなかった日曜日に決まった。

当日も、駅まで車で迎えが来た。お店に着くと、店長が待っていて、今日は講習と撮影を行うこと、ピルをきちんと飲んでいるかを確認された。私は指示通り服用していると答えた。案内された個室には、すでに女性の講習員がいた。店長は「ここが接客の部屋だ」とだけ言い残し、静かに出ていった。

講習員は、まず仕事の流れを説明した。客と部屋に入ったら、あいさつをすること。ベッドへ案内し、会話をしながら距離を縮め、衣服を整え、次の段階へ進むこと。メモを取るように言われ、私はノートを開いた。ひとつひとつの手順は、頭では理解できても、体が追いつくかどうかは別問題だった。

続いて、講習員は接客中の立ち居振る舞いを細かく指示した。どこで服を預かるか、どのようにタオルを使うか、相手にどう声をかけるか。話し方ひとつで印象が変わることも、客がプライベートを探ってくることも、すでに前提として組み込まれていた。私はただうなずくしかなかった。

最初は、接客の流れを頭に入れるだけで精一杯だった。だが講習はそこで終わらない。実際に体を動かし、どのように振る舞うかを確かめる段階へ進んだ。私はまだ何も覚悟できていなかったのだと思う。説明を受けるたびに、現実の輪郭が濃くなり、逃げ道は細くなっていった。

講習の中盤では、接客中に客へどう応じるか、会話の切り返し方、距離の詰め方、相手の要望にどう合わせるかを繰り返し確認された。講習員は、相手の反応を見ながら自然に振る舞うこと、無理に硬くならないこと、表情をつくりすぎないことを教えた。私は、ただ聞いているだけで精いっぱいだったが、メモだけは必死に取った。

次に写真撮影があった。会員向けページに載せるためのもので、顔は分からないようにするという説明だった。衣装を選び、白いミニワンピースと下着姿の写真を撮った。普段の自分とはまるで違う見せ方だったが、カメラの前に立つと、もう引き返せないところまで来たのだと感じた。

店に戻ると、源氏名を決める段になった。私は特に希望がなかったので、店長が候補を出した。少し迷ったが、最終的にはその名前で進むことにした。プロフィールも確認させられ、そこには年齢や体型の情報に加えて、現役女子大生であること、経験が少ないこと、そして控えめなコメントが載っていた。私の実感とは少し違う数字や表現もあったが、店側はそれを売りにしたかったのだろう。

デビュー日は、翌日では告知期間が短いという理由で、数日後の水曜日に決まった。私は月曜、水曜、木曜の午後から出たいと伝えたが、店長は日程を調整し、最終的な予定を組んだ。そのあと、最後の講習として、実際の接客に近い流れをオーナー相手に行うことになった。

小太りの中年男性が現れ、店長からオーナーだと紹介された。私は緊張で喉が硬くなった。教わったとおりにあいさつをし、部屋へ案内し、ベッドへ座ってもらう。そこから先は、講習員に言われたことをなぞるように進んだ。頭ではなく、身体が先に動く瞬間があった。何度も深呼吸しながら、私は自分の役割を演じた。

オーナーは、講習だと分かっていても遠慮しなかった。私は戸惑いながらも、ひとつずつ指示に従った。服を脱がせ、タオルを使い、距離を詰め、相手の反応を見ながら動く。恥ずかしさはあったが、それ以上に、相手の言葉や視線に飲み込まれそうだった。初めての体験なのに、ゆっくり考える余裕はなかった。

相手の体温が近づくたび、胸の奥がざわついた。青さんとの記憶が、ふいに頭をよぎる。あの頃の私は、ただ恋人に触れられることに夢中だった。けれど今は、同じ「触れる」という行為でも、意味がまったく違う。愛情の延長ではなく、仕事として身体を差し出す。その違いが、はっきりと重くのしかかっていた。

それでも、講習は止まらなかった。椅子を使う場面、風呂での流れ、マットを使う場面、それぞれに細かなコツがあり、講習員やオーナーは淡々と修正を入れた。私は何度も息を呑み、何度も頷き、何度も「はい」と答えた。うまくできた時は、ほんの少しだけ褒められた。そのたびに、できるはずがないと思っていたことが、少しずつ形になっていくのが怖かった。

途中、私は自分が思った以上に反応してしまうことに気づいた。恥ずかしいのに、身体は勝手に熱を持つ。嫌だと思うのに、場の流れに押されると拒みきれない。そうした感覚は、私自身でも説明しにくかった。頭の中では「やめたい」と思っているのに、目の前の相手と空気に合わせているうちに、別の自分が前に出てくる。

講習の終盤には、相手との距離の取り方や、接客後の流れ、会話の続け方まで教えられた。シャワーで流し、タオルで拭き、ベッドに戻って飲み物を出し、会話で空気をつなぐ。どこまでが演技で、どこからが仕事なのか、その境目はもはや曖昧だった。私はただ、次に何を言えばいいのかを考え続けた。

講習メモを手に緊張と覚悟が入り混じる場面

講習がひと通り終わったあと、私はようやく椅子に腰を下ろした。足元が少しふらついていた。オーナーは、初めてにしては悪くない、と言った。褒められたというより、通過点をひとつ越えたという確認に近かった。それでも、その一言で、私はようやく呼吸が深くできる気がした。

店長が戻ってきて、これでデビューの準備は整ったと告げた。私はうなずいたが、心の中ではまだ整理がついていなかった。お金のために始めたことだ。そう自分に言い聞かせても、体験したばかりの感覚は簡単には消えない。恥ずかしさ、怖さ、そしてどこかで感じてしまった受け入れの感覚が、複雑に絡み合って残っていた。

帰り道、車窓の外を流れる街の明かりを見ながら、私は自分がどこへ向かっているのかを考えていた。借金を返すため。学費を払い切るため。大学を辞めないため。理由はいくつもある。けれど、そのどれもが、今日の講習で見た現実を軽くしてはくれなかった。

それでも、私はもう戻れないところまで来ていた。次の水曜日、名前を変えた私が、この仕事を始める。そう思うと、胸の奥が冷たくなった。けれど同時に、どこかで「ここから先は自分でやるしかない」と腹をくくる気持ちもあった。

青さんに知られずに済むのか。大学生活は守れるのか。借金は本当に減るのか。答えはまだ見えない。ただ、講習を終えた私は、もう以前の私ではなかった。あの日の私は、現実に押し流されながらも、自分の足でその流れに入っていったのだ。

そして、次に待っているのは、誰かの前で「仕事」として振る舞う最初の日だった。怖さは消えていない。けれど、逃げるより先に、私はもう一歩進むしかなかった。

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