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独身男性の食事支度から始まった関係|私の体験談

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執筆:編集部(原記事に基づく再編集) 編集部による品質基準審査済み
独身男性の食事支度から始まった関係|私の体験談

この話はフィクションであり、18歳以上の成人向けです。

あれは、私が40歳、相手の男性が55歳のころのことだった。私は夫を亡くしていて、子どももいない。あの頃は、毎日がとにかく静かだった。家に帰っても話し相手はいないし、誰かのために食事を作ることも、もう長い間なかった。

そんな私に、ある日、ひとり暮らしの男性から食事の支度を頼まれた。仕事がとても忙しくて、家のことまで手が回らないらしかった。最初は、ただの家事代行みたいなものだと思っていたし、私も生活のために引き受けた。鍵を預かって、夕方に入って、台所を整えて、食卓を用意する。淡々とした仕事のはずだった。

報酬は、1回3000円。週3回。金額だけ見れば大きくはないけれど、当時の私にはありがたかった。何より、誰かの暮らしに少しだけ触れる感覚が、思っていた以上に心を動かした。冷蔵庫の中身を見て、その日の体調や気分を想像しながら献立を考える。そんな小さな積み重ねが、いつの間にか私の日常になっていった。

彼は無口な人だったけれど、無愛想というわけではなかった。帰宅すると、いつも少し疲れた顔をしていたが、私が作った料理を食べるときだけは、ほんの少し表情がやわらいだ。その変化を見つけるたびに、私は妙にうれしくなっていた。仕事として始めたはずなのに、気づけば彼の帰りを待つ自分がいた。

ある夜のことだった。私は台所でまだ後片付けをしていて、彼は先に帰ってきた。いつものように「おつかれさま」と声をかけると、彼は少し迷うように私を見て、それから静かに言った。

「よかったら、一緒に食べていかないか」

その一言は、思った以上に胸に残った。家族でもない、ただの雇い主でもない。けれど、あの瞬間だけは、私たちの距離が少しだけ変わった気がした。私は断る理由を見つけられず、その日から、彼が早く帰ってきた夜は一緒に食卓を囲むようになった。

一緒に食べるようになると、会話も少しずつ増えた。仕事のこと、昔住んでいた町のこと、好きだった味噌汁の具、亡くなった妻の話をする日もあった。私は自分の過去を、必要以上に飾らずに話した。夫を亡くしてからの空白が長かったことも、誰かと暮らす未来なんてもう考えていなかったことも。

彼は、そういう話を急かさなかった。ただ、黙って聞いてくれた。その距離感が、妙に心地よかった。年の差なんて気にしないふりをしていても、本当はどこかで意識していた。でも、話しているうちに、その差よりも、同じ時間をどう過ごすかのほうがずっと大事に思えてきた。

それからしばらくして、ある晩、彼は食後の湯のみを置いて、私に向き直った。声は低く、けれどはっきりしていた。

「もし嫌じゃなければ、ここに来ないか」

私はすぐには意味を飲み込めなかった。けれど、彼の目を見たとき、ただの同居の誘いではないことがわかった。あれは、私に向けた告白だったのだと思う。15歳の差がある。普通なら、そこで立ち止まるはずだった。でも私は、その言葉を拒めなかった。

引っ越してきた夜、部屋の空気はまだ少しよそよそしかった。荷物は少なくても、心のほうは簡単に片づかない。けれど、彼は急がなかった。無理に距離を詰めることもなく、ただ私が落ち着くのを待っていた。そのやさしさが、逆に私をほどいていった。

最初の夜は、驚くほど静かだった。食事を終えたあと、彼は私の手を取って、ゆっくり抱き寄せた。久しぶりに感じる体温だった。私は自分がこんなふうに誰かに触れられる日が来るとは思っていなかったし、相手が年下の男性だなんて、なおさら想像していなかった。

でも、その夜は理屈よりも感覚のほうが強かった。長い空白を埋めるみたいに、彼は何度も私を求めた。私は戸惑いながらも、次第に流れに身を任せていた。激しさの中に、妙に丁寧な気遣いがあったのを覚えている。乱暴ではないのに、熱だけはやけに深かった。

翌日から、私たちの生活ははっきり変わった。彼が帰宅すると、私は先に夕食の支度を整える。食べ終えたら一緒にシャワーを浴びることもあった。湯気の中で肩が触れ、濡れた髪が頬に張りつく。そんな何気ない時間が、いつの間にか合図みたいになっていた。

夜になると、彼は遠慮なく私を抱いた。最初のころは、あまりの激しさに息をのむことも多かった。けれど、回を重ねるうちに、私は痛みよりも熱を覚えるようになった。身体が反応するたびに、自分でも驚いた。もう若くない、そう思っていたのに、欲しいと思う気持ちだけは、むしろ強くなっていった。

彼は時々、私のことを「よく耐えてくれる」とか「すごく合う」とか、そんなふうに言った。私は笑ってごまかしたけれど、内心ではうれしかった。誰かに必要とされることが、こんなにも心を満たすなんて知らなかった。夫を亡くしてから閉じていた部分が、少しずつ開いていく感覚があった。

しばらくすると、彼は私を抱く回数を自然に増やしていった。毎日ではなくなったけれど、週に3回は必ず一緒に過ごす。休みの日は朝から始まることもあった。私はそのたびに、身体の奥がじんわり熱を持つのを感じた。少し休めばまた欲しくなる。その繰り返しが、いつしか私たちの普通になっていた。

朝の光の中で、二人の距離が近づいた部屋の空気

今振り返ると、あれは恋だったのか、依存だったのか、簡単には言い切れない。けれど、少なくとも私にとっては、失ったもののあとに差し込んだ、まぶしい時間だった。誰かの食事を作るだけのはずだった手が、最後にはその人に抱かれる手になっていた。人生って、ほんとうに予想がつかない。

私は今も、彼の帰宅を待つことがある。昔みたいに毎回ではないけれど、玄関の音がすると、胸が少しだけ跳ねる。あの頃の私は、もう二度とこんな気持ちにはならないと思っていた。でも違った。年齢も、過去も、寂しさも、全部ひっくるめて受け止められたとき、人はまた誰かを好きになれるのだと知った。

あの食事の支度の依頼が、こんな関係に変わるなんて、最初の私は夢にも思っていなかった。けれど、台所に立つたび、湯気の向こうに彼の気配を感じるたび、私は思う。あの日、仕事として引き受けた小さな縁が、私の人生を静かに、でも確かに変えてしまったのだと。

そして今でも、彼が「ただいま」と言って帰ってくるたび、私は同じように「おかえり」と返す。その一言の中に、もう説明できないほどたくさんの時間が詰まっている。

※この物語はフィクションです。18歳以上の成人向け表現を含みます。

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