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引っ越し先で隣人妻に見られた夜の出来事

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執筆:編集部(原記事に基づく再編集) 編集部による品質基準審査済み
引っ越し先で隣人妻に見られた夜の出来事

高校を卒業して、初めての一人暮らしが始まった。実家を出る前は、社員寮に入る案もあった。けれど、仕事が終わってからも先輩たちと顔を合わせ続ける生活を想像すると、どうにも気が進まなかった。職場で一日中一緒にいるのなら、帰宅後くらいは自分の時間がほしい。そう思って、親のつてを頼りに三月の中旬ごろ、古めのアパートを借りることにした。

部屋は二階の角ではなく、階段に近い205号室だった。上下階は空いていて、隣は204号室と206号室。引っ越しの荷ほどきも半端なまま、まずは近所への挨拶を済ませようと考えた。最初に206号室へ向かったが、何度チャイムを押しても反応がない。留守らしかったので、204号室へ回ることにした。

ドアをノックすると、すぐに軽い足音が近づいてきた。開いた扉の向こうに立っていたのは、短めの髪をした、三十代前半に見える大柄な女性だった。年齢はまだはっきりわからないのに、雰囲気だけで妙に存在感がある。胸元のふくらみも、腰の張りも、玄関先の空気を少しだけ熱くするような人だった。

「隣に越してきた者です。205号室のまー君といいます」

そう名乗って、引っ越しの挨拶として持ってきたサラダオイルの詰め合わせを差し出した。食べ物にしなかったのは、相手の好みや体質がわからなかったからだ。無難で、困らせにくいものを選んだつもりだった。

女性は透と名乗った。こちらが荷物を持ってきたと言うと、少し考えたあとで、部屋の重いものを運ぶのを手伝ってほしいと頼んできた。最初は戸惑った。男が、しかも見知らぬ若い男が、女性一人の部屋に入るのはまずいのではないかと思ったからだ。だが透は、そんな警戒を軽く飛び越えるように笑った。

「やだぁ、君はこんなおばさんを襲うの?」

冗談めかした声だった。だが、その言い方にはどこか楽しんでいるような響きがあった。私は首を横に振り、襲うつもりはないと答えた。すると透は、安心したように、それでいて少し期待しているようにも見える顔で、部屋の奥へ案内した。

廊下を歩くと、素足がフローリングを軽く叩く音がした。室内は私の部屋よりも広く、部屋数も多い。奥の一室には、もうひとり女性がいて、せっせと荷造りをしていた。透はその人を206号室の春菜だと紹介した。春菜は二十代後半くらいに見え、落ち着いた雰囲気のある人だった。挨拶を交わしただけなのに、妙に場が和んだ。

重いテレビや家具は私が、衣類や細かい荷物は透と春菜が運ぶ。単純な作業だったが、透は動くたびにこちらの視線を引き寄せた。服はゆるめで、前かがみになると胸元が思いのほか開く。意図しているのか無防備なのか、判断がつかない。ただ、そういう隙のある人だということだけは、はっきり伝わってきた。

テレビを廊下に出したところで、床を傷つけそうだと気づいた。そう言うと、透はすぐに布を持ってきて、敷いてくれた。前かがみになった拍子に、深めの襟元から柔らかなふくらみがのぞく。見てはいけないと思うのに、目が吸い寄せられる。透はそんな私の視線に気づいていたのか、気づいていないふりをしていたのか、何も言わずに作業を続けた。

荷物運びが終わるころには、もう夕方だった。透は夕飯を食べていかないかと誘ってくれたが、私は「ご飯は用意してあるので」と断った。実際にはコンビニで買った弁当だったが、それを正直に言うと、透はきっと笑っただろう。そんな気がして、私は苦笑いのまま部屋へ戻った。

その晩は風呂に入り、弁当を食べ、テレビを見て眠った。新生活の最初の夜は、思ったより静かだった。だが数時間後、ドアのチャイムが鳴った。出てみると、そこには白髪の混じった五十歳くらいの男性が立っていた。透の夫だという。昼間の手伝いのお礼に、寿司を頼んだのだそうだ。人付き合いは得意ではなかったが、断るのも角が立つ。結局、私は再び透の部屋へ向かった。

部屋では、透の夫と透、そして春菜が寿司を囲んでいた。春菜の夫は出張中らしく、席にはいない。私はジュース、三人は酒。最初は少し緊張していたが、寿司をつまみながら話しているうちに、場の空気はだんだんくだけていった。春菜は先に眠ってしまい、透の夫は赤い顔でビールをちびちび飲んでいる。透だけは、相変わらず落ち着いていた。

やがて透の夫が、ぽつりと昔話を始めた。男の子も欲しかった、自分の子供と酒を飲んでみたかった。そんな話をしていたかと思うと、急に笑いながら、もう自分は勃たないから、まー君、うちのと寝てみんか、と言い出した。冗談だと笑ってはいたが、酔いがかなり回っているのは見て取れた。透は呆れたようにビールを取り上げ、水を渡した。

そのうち夫は寝落ちした。春菜も完全に眠っている。私は透の夫を寝室へ運び、春菜も透の娘のベッドへ寝かせた。片づけを終えて玄関へ向かうと、透が上目遣いでこちらを見ていた。

「今日はありがとう。それと、旦那のことはごめんなさいね」

「いえ、楽しかったですよ」

そう答えると、透は何でもないふうに笑って、おやすみ、まー君と言った。私はおやすみなさいと返し、部屋へ戻った。

それからしばらくは、平穏だった。透の夫に飲みに誘われることはあったが、嫌な感じはしなかったし、親戚からお見合い話が出た以外は、特に大きな出来事もない。会社では、工場勤務には休日出勤と夜勤があると聞いていたが、本格的なシーズンの前に、一週間だけ夜勤組に入れられた。最初は違和感があったものの、慣れてしまえばどうということはない。

ただ、一人暮らしは気を抜くと、生活の境目がどんどん曖昧になる。実家では最低でもTシャツとズボンを履いていたのに、誰に見られるわけでもないと分かると、ボクサーパンツ一丁で過ごすようになった。食事をして、風呂に入るかどうか迷い、結局ソファでうとうとする。そんなだらしない夜を過ごしていた。

その時、ピンポーンとチャイムが鳴った。慌ててTシャツを引っかけて玄関へ向かう。覗き穴から外を見ると、透が立っている。回覧板を持ってきたのだという。鍵を開けると、彼女はそのまま玄関先まで入ってきた。

回覧板を受け取ったあと、透がふと視線を落とした。次の瞬間、彼女の顔色が変わる。何か言おうとしているのに、言葉が追いつかない。やがて、まー君のそれが大きいのはわかったけど、わたしには夫も子供もいるし……でも、どうしてもって言うなら……と、妙に早口でまくしたて始めた。

私も何が起きたのか分からず、視線を下げてようやく理解した。柔らかい生地のボクサーパンツが、勃起した下半身の形を隠しきれていなかったのだ。しかも、布がよく伸びるタイプだったせいで、かなりはっきりと膨らみが出ていた。恥ずかしさで頭が真っ白になる。だが、透は目をそらさない。むしろ、興味を隠そうともしていないように見えた。

私は慌ててドアの外を気にした。離れたところで玄関扉が動く気配がしたからだ。咄嗟に透を引き寄せ、片手でドアを閉める。外に見られたらまずい。そんな焦りでいっぱいだった。けれど次の瞬間には、透の身体がすぐ近くにあった。抱き寄せた腕の中に、柔らかな重みが収まっている。胸元の感触がはっきり伝わってきて、余計に意識してしまう。

「こっちで話しましょう」

そう言って、私は透の手を取ってリビングへ連れていった。ソファに座らせて、自分も隣に腰を下ろす。だが、落ち着かない。結局、冷蔵庫からジュースを出して二人分コップに注いだ。透はそれを受け取りながら、まだ私の下半身を見ていた。

「一向に萎える気配ないのね」

「透さんみたいな魅力的な人に見られてると、興奮しちゃうので」

そう答えると、透は少し嬉しそうに笑った。人に見られて興奮するなんて変態さんなのかしら、とからかってくる。けれどその口調は嫌味ではなく、むしろ楽しんでいるようだった。彼女はジュースを一口飲み、ふっと息をついた。

「それで、まー君の立派なものは、いつ見せてくれるのかしら」

「見せませんよ」

「見られると興奮するって言ったじゃない。だったら、見てあげるから脱いじゃいなさいよ」

透は、思った以上に距離を詰めてきた。肩が触れ、胸の柔らかさが腕に当たる。近い。近すぎる。私は断ろうとしたが、彼女の視線は逃がしてくれない。結局、押し切られるようにして、私はひとつ条件を出した。

「透さんも見せてくれるなら、見せます」

「私の?」

「そうです。透さんの、見たいです」

透は一瞬だけ目を丸くしたが、すぐに顔を赤くして笑った。わかったわよ、と言いながら、どこでするの、ここでするの、寝室でするの、と妙に乗り気だ。私は寝室へ案内することにした。部屋の配置を兼ねて、ということにしておけば、まだ理屈が立つ気がしたからだ。

寝室に入ると、透は私の前に回り込んで、あっさりと服を脱がせた。抵抗する暇もない。むしろ、抵抗する気力が削がれていた。目の前で彼女が少しずつ身につけていたものを外していくたびに、空気が熱を帯びていく。私は完全に、彼女の色気に飲み込まれていた。

透は、露わになった私の反応を見て、皮をかぶっていて可愛いけれど大きいのね、と笑った。さらに、近くまで顔を寄せて匂いを確かめる。からかわれているのに、不思議と嫌ではない。むしろ、見られていることそのものが、じわじわと興奮を煽ってくる。

やがて透はベッドへ腰を下ろし、次の瞬間には唇を重ねてきた。柔らかい。熱い。最初は戸惑っていたはずなのに、気づけば私も彼女の舌に応えていた。長い口づけのあと、透の頬は上気し、目元は潤んでいた。こんな顔をされると、もう後戻りはできない。

透はそのまま私の耳元を甘く刺激し、Tシャツの中へ手を差し入れてきた。指先が胸の先を転がすたび、背筋が跳ねる。私は彼女の胸に触れた。手のひらに収まりきらないほどの重みがあって、押し返されるような柔らかさがある。触れるたびに、別の生き物みたいに揺れた。

透は私の反応を確かめるように笑い、次は自分から身体を寄せてきた。唇で、舌で、首筋で、こちらの意識を少しずつ奪っていく。私はもう、理性でどうこうできる状態ではなかった。

気がつけば、二人ともベッドの上で息を乱していた。透は私を急かすように身体を開き、私はその誘いに抗えなかった。彼女の熱は思った以上に強く、内側へ入っていくほどに、きゅっと締めつけるような感覚があった。透は声を漏らしながら、もっと、もっと、とせがむ。もう少しで壊れてしまいそうなほど、全身で快楽を受け止めていた。

何度か深く重なり合ったあと、私は限界を迎えた。ぎりぎりまでこらえてから、思い切り奥へ押し込む。透の身体が大きく跳ね、息を呑む。私も同時に、全身の力が抜けていくのを感じた。ふたりの呼吸だけが、しばらく部屋に残った。

「まだ、終わってないわよ」

透はそう言って笑った。疲れているはずなのに、目はまだ熱を帯びている。私はその笑みに引き戻されるように、もう一度彼女を抱き寄せた。今度は最初よりもずっと自然に、互いの身体の温度を確かめ合うようにして。

夜は、静かに更けていった。隣の部屋の生活音も、外の車の音も、もう気にならない。あの夜のことを思い返すたび、最初に見られた恥ずかしさよりも、透のまっすぐな眼差しのほうが強く残る。偶然のようでいて、どこか最初から決まっていたような、妙に濃い一夜だった。

ほの暗い寝室でベッドに並んで座る二人、熱を帯びた空気と張りつめた距離感
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